本ノコテ
母国ハンガリーと鹿児島には共通点が多い。視覚的にも解りやすい本を通じて、お互いの故郷を知り合える、国際交流を促進するプロジェクト。その名も「本ノコテ」。鹿児島で古本を集めて、ハンガリーへ送る。一般市民や企業など誰でも気軽に貢献できるエコで文化的な活動。オリンピックが間近な今こそ鹿児島を世界へ。
鹿児島発古本で文化交流。ハンガリーへそして世界へ。
やっていく先で描いている未来
本の交流から初めて、人と人を繋ぐ今までにない国際交流の形。お互いの故郷に興味を持つことによってより密接な民間的、経済的な絆を築く。かつは国際交流において先進国であった薩摩の国を再び広く世界に知らしめる。過去にない政府機関や教育機関等をパートナーとして迎え入れた取りくみとなるでしょう。
全ての事に意味が…
「本ノコテ」は日本の本が不足しているハンガリーの図書館や学校などに無償で本を配布する「本のリレー」プロジェクト。
大河ドラマ「西郷どん」で、注目を集めている鹿児島弁。「ホンノコテ」は鹿児島弁で「本当に」という意味。
本の送り先であるハンガリーでは日本語を話せる人が「本当に」という標準語を解っていても、「ホンノコテ」の言葉を理解する者が少ないでしょう。「どういう意味?」と会話の始まりとなる「ネタ振り」になるはず。本を通じて、お互いの故郷を知り合えるきっかけになるためにあえてこの言葉を選んだ。
鹿児島とハンガリーは驚くほど仲良くなって、驚くほどお互いを刺激合えるような存在としての期待がかかっている。本当にそうであってほしい。「本ノコテ」。
About Hungary
ハンガリーってどんな国?
基礎情報
国名:
首都:
国旗:
面積:
人口:
言語:
日本との時差:
通貨:
平均気温:
主な産業:
入国:
電源:
飲料水:
ハンガリー共和国(Republic of Hungary)※2004年5月からEUに加盟
ブタペスト(Budapest)
赤・白・緑の3色旗
93,000㎢(日本の約4分の1弱)
977万(ハンガリー中央統計局・2018年1月時点)
ハンガリー語(フィン・ウゴル語派)
-8時間(3月末まら10ガスまで-7時間)
フォリント(Forint/HUF)
夏場 26℃前後・冬場 氷点下4℃前後
工業、農畜産業
90日以内の観光や商用目的の滞在にビザは不要
220V、C型プラグ
水道水は飲料可能
Hungary
ヨーロッパのほぼ中央部に位置するハンガリーは、オーストリア、スロバキア、ルーマニア、 クロアチア等の国々と国境を接している。ハンガリーの緯度は 北海道と同じくらい。内陸部に 位置しているため、典型的な大陸性気候で日本と同じように四季がある。
知られざる親日国 ハンガリー
ヨーロッパの中でも日本人に一番近い存在
ハンガリーに住む人々は自らを「マジャール人」と呼び、アジアのルーツを持っている、ヨーロッパでは大変珍しい民族です。騎馬民族であったハンガリー人の祖先は魚労狩猟生活をおくり、良質な牧草地を求めアジアからヨーロッパへ何百年をかけて移動し、9世紀末にカルパチア山脈を越えて現在のハンガリーの地に定住した。
ハンガリー人の祖先はアジア人
アジア人の多くに見られるお尻や腰、背中にある青いあざ「蒙古斑」(もうこはん)はモンゴロイド系民族だけの特徴とされているのですが、ハンガリーでは今でも隔世遺伝で蒙古斑を持った赤ん坊が生まれてくることも。
ハンガリーの人名は、日本と同様、姓が名の先に来る。名字と名前の順番が日本と同じ なのはヨーロッパではハンガリーだけ。
住所の表記法も日本と同じく、市・町・通り・番地のように、大きい行政単位から順に書く。
ハンガリーは天才国 家で努力家と勉強好きの人が多い
ハンガリーは、従来理系・科学分野の優秀な人材を輩出する国である。これまでに、自然科学分野を中心に13人のハンガリー人及びハンガリー出身者がノーベル賞を受賞している(化学で4人、物理3人、医学で各3人など)。これは人口比では世界一の数字です。
ノーベル賞受賞者ではありませんが、数学者のJ・フォン・ノイマンやP・エルデシュのような正真正銘の天才を現代世界の様々な分野に送り出してきている。私たちの身の回りを見渡しても、ボールペンやルービックキューブ、ワープロソフトのワード(Word)、安全で音の出ないマッチ、炭酸水、カラーテレビなど、ハンガリー人による発明品がいくつも目にとまる。
ハンガリーはスポーツも得意な国。オリンピックメダル獲得数は501個。オリンピックを開催したことがない国の中ではもっとも多い。
高学歴者には専門学校・大学・大学院などの教育機関に通い、知識が資格を得るため努力するものが男女を問わず少なくない。一般的に大学卒業者は英語、ドイツ語、イタリア語、フランス語の中から1~2か国語を話すことが出来る。
実は鹿児島との共通点がある
1. 温泉
ハンガリーでは古代ローマから温泉文化が根付いており、大規模な公衆浴場からホテルのスパまで日常的に親しまれている世界 に冠たる温泉王国。マグマが熱源という火山性温泉が主流の日本とは異なり、ハンガリーでの地表が薄いため比較的に近いところに熱源がある。世界で唯一「温泉都市」の称号を持つ首都ブダペストだけで50近くの温泉浴場も楽しめることができ、温泉を目的に観光客が多く訪れる。
2. 豚
美食の国ハンガリーにはかごしま黒豚のような珍しい豚がある。そのなも「マンガリッツァ豚」。2004年にハンガリー政府が「食べられる国宝」と正式に認定した。霜降り率が高く、旨みが強い上、消化もしやすく、ビタミンやミネラルの含有量が多いことでも知られている。また、健康に良いとされる飽和脂肪酸を多く含んでいる。
3. 風景
「ハンガリーの海」と 呼ばれるバラトン湖の岸に立って見渡すと水平線とその向こうにあるバダチョニ丘の風景が桜島と錦江湾に似ている。
桜島(鹿児島県)
バダチョニ丘(ハンガリー)
4. 蒸留酒
焼酎天国と言われる鹿児島には、数多くの焼酎が製造されている。ハンガリーには「パーリンカ」(palinka)という地元にある材料を使ったプラムやチェリーなどお漬け込んで造る焼酎のような蒸留酒がある。